アイセア・ブログ 現地通信
日本語教師海外派遣のアイセアから日本語教師として現地で活躍する皆さんのブログです。
教師の皆さんの日々の様子をご覧いただくことができます。
日本語教師ってどんなことをするの?
海外で生活するって想像がつかない。。。
自分の興味のある地域の学生たちの様子を知りたい!
などさまざまな疑問解決に役立つ現地の生の情報です。
アイセアの日本語教師海外派遣プログラムは毎年9月から始まります。派遣先はどこも正式な教育機関で宿舎その他アコモデーション提供案件です。
派遣先によっては募集開始後すぐに枠が埋まってしまう地域もございます。まずは募集状況をお問い合わせください。
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4月前半
4月1日(木)
スェーデンからお客様。彼女は私のピアノの生徒で、今は日本の大学から交換留学でストックホルム大学で勉強をしているK子ちゃん。小さい時から頭がよくて性格もとってもいい子。そして一人でヨーロッパを旅行しているたくましい子でもある。何よりも私を訪ねて来てくれたことがうれしい。いろいろな経験が彼女を大きくしていく。
4月10日(土)
信じられない悲劇が起きる。
ポーランドのカチンスキー大統領を始め、国内の主だった政治家、経済や教育の専門家の重鎮達約100名が乗った飛行機がロシア内で墜落し、全員が亡くなる。
ロシアにある『カチンの森』は旧ソ連によって殺された4000人ものポーランド人が眠る場所。その場所での慰霊祭に出席するために向かったポーランドの要人たちが、また悲劇に会ってしまった。
4月11日(日)
国民が皆、墜落事故を悲しみに沈んでいる。
4月12日(月)
悲しみに暮れるマルタさんが改めて事故のことを説明してくれる。そして国からの発令で今日1番の授業開始時に黙とうを捧げるため私のクラスに来る。黙とう後、少し生徒達と事故について話をしたが、国民の心が一つになって犠牲者に祈りを捧げていることが感じられる。
日本の皆さんも事故で亡くなった多くのポーランド人のご冥福をお祈りしてください。
4月13日(火)
カチンスキー大統領夫人の棺がワルシャワに戻り、大統領の隣に安置される。官邸に戻る沿道には多くの国民が夫人を迎え、祈りとともに花を手向ける。
国民に愛される大統領夫妻の存在がどんなに大きいものだったかを改めて感じる。
『日本のポップカルチャー漫画とアニメ』の講座を開く。演者はJOCAの水尾さん。水尾さんは講談社で漫画、アニメの編集をされていたスペシャリスト。日本でヒットしているアニメの紹介、日本とアメリカの絵やストーリーの違いなどをわかりやすく説明。《ワンピース》の動画に参加者は食い入って見ていたし、人物の描き方なども動画でわかりやすく説明され、最後に参加者が絵を描くことに挑戦。水尾さんの指導もあり、参加者は楽しかったと言ってくれた。日本のポップカルチャーは素晴らしい!
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3月
3月1日(月)
3年生の授業でまた一人「このクラスの生徒です」と男子学生が来る。.........
事情があって1学期に来られなかったという。どうしたものか...
『~は どこですか。』と『~してもいいですか。』の筆記テスト。筆記具を持ってこない学生がいるし、テスト用紙を見てわからない、といって教室を出ていく学生もいる。でも今学期はいちいち引き留めるのはやめる。だって学生自身の責任なのだから。
テスト時間が終わって(正確には、全部書いた生徒がいないので早く終わる)『日本デー』で貼る日本中のポスターを空き教室で広げる作業をする。初めはいい加減な手伝いだったけど素晴らしいポスターにだんだん魅了されて「これはどこの?」と聞いてきて作業をしっかりしてくれる。ありがとう生徒諸君!
3月3日(水)
3年生の授業。無遅刻、無欠席を言い渡していた生徒が来なかったので2学期落第を決定。
方や、今日は1学期に落とされたのを未練たらしく文句を言ってきた生徒のひらがなテスト日なのに何もしてきていない。そしてまた理由を言い始める。でも言い返した私の言葉に「あなたの言うとおりです。」と素直に謝る。不本意ながら1週間の猶予を与える。
ポーランド語をポロニクムで勉強する日。隣の部屋でピアノコンサートが行われていて素晴らしいショパンの曲が聞こえてくる。疲れる頭が癒される。
3月6日(土)
天気がいいのでワジェンキ公園に行く。昨日、雪が降ったから下がぬかるんでいる。春はまだ遠いのかしら?
3月8日(月)
8時ころ花屋に行列ができている。並んでいるのはみな男性。今日は『世界女性デー』だから仕事帰りに奥さんやガールフレンドに贈る花を買っている。女性を大切にするポーランド男性の一面を見る。
3月15日(月)
知らないうちに1週間が経っている。最近は『日本デー』の準備とポーランド語の勉強で毎日があっという間に過ぎていく。能力の無さ=余裕のなさを実感。
3年生の授業で映画『スウィングガール』を見せる。前にゴースト・イン・ザ・シャドウを見せた時には私語も多くて感想が何もなかったが、今回は「いい映画だ」というコメントが出る。
女子高生の「なによ~~。」というサウンドが気に入って何回も繰り返す生徒がいる。ちゃんと日本語を聞いていた証拠だからこの映画を見せて正解。
3月18日(木)
ポスターを『日本デー』の会場に貼る。背が高くてすごくハンサムな男の子(私の息子と同じ年くらいかしら?)で多分内装のプロ?と一緒に広い会場に120枚のポスターを貼っていく。
12時45分から作業を始めて、彼との作業が終わったのが5時。それから一人で6時半までポスター貼りをする。大変だったけど貼り終わって見回すと計算したかのようにきっちりと収まっている。送ってくださった都道府県に改めて感謝。
3月18日(金)
朝8時過ぎから3年生の生徒クラウディッシュさんと一緒に各都道府県の名前をポスターの上下に貼っていく。彼は縦横ともに大きくて、やさしい生徒。(ポーランドの男性はとにかく優しくてソフト)彼のおかげで作業がはかどる。ありがとう、クラウディッシュさん。(これで彼の欠席回数をひとつ減らす)
5時に会場設定の様子を見に行ったが既に終わっていた。でも私が書いた配置図と違う!クレームをつけたが今日はできない...明日の...というのでできる範囲をしてもらう。なんでこんなに配置図と違うのか分からない。日本ではありえないこと。
3月19日(土)
『日本デー』当日。マルタさんが用意してくれた鏡ありの控室で着付けをする。
予定通り10:30に開始してその後のプログラムは順調! 参加者も述べ200人を超えた! 在ポーランド日本国の楠本大使も来校。ウッジの吉田先生ご一家とアイセアの素敵な仲間を始め、『日本デー』を滞りなく進めて手伝ってくださった方は11名。みなさんの力があったからこそ順調に進行できた。そして日本の33都道府県から送っていただいて部屋を埋め尽くしたポスターの素晴らしさが今日のイベントを支えてくれた。本当にありがとうございました。
PWSBiA.PLウェブサイトのフォトギャラリーをご覧ください。
3月23日(火)
母と長男がワルシャワに来る。でも母のトランクが行方不明。見つかるといいのだけれど...
3月24日(水)
3年生クラスに「今日はゲストが来るから自己紹介してもらいます。」と授業開始すぐから生徒達に練習をさせる。緊張して母と長男に自己紹介をするが、みな合格点の自己紹介。その後、長男と生徒達との日ポ交流トーク。日本語を勉強したという経験の中にこの交流の一時を覚えていてほしい。
3月27日(土)
『第31回日本語スピーチコンテスト』が日本文化センターで行われる。コンテスト参加者は26名。緊張してスピーチが止まってしまう人もいたが、今日のためにたくさん練習をしていることがよくわかる。1位は『それでも日本の車を買いましょう』をテーマとしたカタジナさん。構成・展開・発音がよく、オリジナルのパネルを使うことで視聴者にわかり易いという審査員からの高評。みなさん、お疲れさまでした。
3月28日(日)
ポーランド日本語教師会の勉強会に参加。国際交流基金派遣人でハンガリーの大学で日本語を指導していらっしゃる山口先生の活動報告を聞く。自己紹介を兼ねた『自己発信プログラムDVD』制作を授業に取り入れて、学生達のモチベーションを高めていらっしゃることは本当に素晴らしい。その後、中東地域日本語教育研究会2010の参加報告と新日本語能力検定試験についての報告があった。
私はまだ経験が浅いので、経験を重ねていらっしゃった先生方の報告を聞く毎にその深さを知り、勉強をしていく大切さを実感。
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2月
2月1日(月)
1学期最後の日。成績表を記入する日だというのに全員そろわない。1年生は半分の3人。日本語は難しすぎる、という理由で一人がアジア語をとらなくてもいい科に変わる。成績は良くないものの合格をしたのに残念。中国語をとっていた友達3人と一緒に辞めたと聞くから少しホッ ..(o `)
2月3日(水)
日本は節分。もう春が来る。ワルシャワも天気のいい日が増えてきた気がする。気温が上がると歩いている時に上から『つらら』が降ってくるらしい。マリアは背後に攻撃を受けたから怖い、と言っていた。気をつけなければいけない。
2月4日(木)
やらなければいけないことはたくさんあるけれど、違う環境に身を置いてリフレッシュしようと思い、ホストファミリーのコノパツキ家に連絡。「いつでも来てください」と言っていただいて夕方の電車でウッジに向かう。去年の9月にお世話になってからずっと私を暖かく見守ってくださるポーランドの家族に感謝。
2月5日(金)
ホストマザーのマイカさんの親友マリアさん宅を訪問。去年、マリアさんと御主人のマリウシュさんに会っているので再会を喜んでくださる。ホストファザーのミーハウさんのお土産『松竹梅(日本酒)』をレンジで温めて皆で「乾杯』徳利がないので陶器のビールジョッキで温めたのだが全員「美味しい!!!」と大満足。帰る時にマリウシュさんがギュッと抱きしめてくれて「会えて本当にうれしかった」と言ってくださる。こちらこそ!
2月6日(土)
2時からJOKAの容子さんが指導する「お茶」教室にホストマザーのマイカさんと参加。その後、吉田先生と奥様のバーシャさん指導の水墨画にも参加させていただく。ワルシャワにいると日本文化を習得(?)する機会がないので勉強になってよかった。教室が終わってPSBiAで3月に開催する『日本デー』の打ち合わせを吉田先生として、その後容子さんと夕食をとりながらお互いの近況報告。容子さんは日本文化を伝えるお茶の先生であり、日本語教師の大先輩。久しぶりにゆっくりお話ができてうれしい。
2月7日(日)
マイカさんとミーハウさんの長男、マルチンさん宅を訪問。マルチンさん一家は昨年末まで同居をしていたので私がホームステイをしていた時には大変お世話になっている。日本酒を持ってくると約束したのに郵便物が消息不明でマルチンさんに謝る。長女のビクトリアちゃんは「コハン、裕子(愛する裕子)。モイヤ裕子(私の裕子)」と言ってとても懐いてくれる。そしてまだ1歳のミコワイ(ミッキー)君も私を覚えてくれて時々、私の傍に来てピタっと身体を寄せてくる。ウッジの私の家族に本当に感謝。
2月8日(月)
ポーランド語講座があるのでワルシャワに帰る。名残惜しい...
でも、滞在中にミーハウさんに宿題をチェックしてもらったし、宿題の応用をしっかりさせられた。今回の滞在ではマイカさんともポーランド語で話す割合が増えたのでうれしい。
2月9日(火)10日(水) ワルシャワ民族博物館で折り紙教室のお手伝い。ポーランド語を勉強しているおかげで(少しだけど)質問に答えられてうれしい。
博物館からの御礼としてポーランドの伝統的な柄のコップをいただく。
2月12日(金)
3月に開催する『日本デー』の準備、2学期のシラバス作り、授業の準備、ポーランド語の復習で頭も時間もいっぱい。ポーランド語は来週の水曜日にテストがある。グラマーが複雑な上に、今回は語彙数が前回のテストの倍以上あるから口で言えても書くとスペルが違っている。頭がもう1つ欲しい。マリアに分からないことの質問、宿題チェック、スペルチェックをしてもらう。
2月13日(土)
今日もマリアにポーランド語のチェックをしてもらう。夕方マリアの友達イザさんとアグニュシュカさんがマリアの家に来る。ポーランドは人が集まると(集まらなくても)ケーキ・チョコレート・ケーキ・チョコレート...アルコールのつまみも日本のように塩気のあるものではなくてケーキ・チョコレート。
今まで行ったことのあるヨーロッパ諸国のつまみはナッツ類・ポテトチップス・チョコレート・ハム・チーズ。
2月14日(日)
明日から2学期の始まり。午前中やっと1年生のシラバス完成。さて、覚えない、出席しない、3年生のシラバスをどう作ろうか... 追試用に出した宿題のチェックもしなくてはいけない。
2月16日(火)
残念、また一人1年生が消える。4人になったけど、がんばってほしい。
2月18日(木)
高校で授業を50分した後、ハンコ作りをする。みんなの名前を漢字に置き換えて渡すと感嘆の声。なるべく初級漢字をあてるようにする。例えばジェゴスさんは『字語好』。ガビさんは『雅美』アニャさんは『明若』自分の名前の漢字にどんな意味があるのかという質問が相次ぐ。
2月19日(金)
社会人クラスが始まる。いつもは土日コースで大学に来ている人達なので始業時間は夕方5:30から。5人だから授業がしやすい。初めは皆不安そうで、発声をノートに取ろうとするのを「音を聞いてください」といってノートを閉じてもらう。チェーンドリルも初めはおっかなびっくりだったが、すぐに慣れる。覚えた「さようなら」を言いながら皆帰る。来週も全員参加してくれるといいな。
2月20(土)
久しぶりにワルシャワ大学の学生モニカさんと会う。折り紙教室があった民族博物館が静かなので、そこでモニカさんに日本語を教え、その後でポーランド語を教えてもらう。モニカさんは試験が大変そう。
2月22日(月)
シラバスを提出。これで少し肩の荷がおりた。その代わりに『日本デー』の準備が始まる。パンフレットを作るために私のデザインを基に大学のグラフィックデザイナーと話し合う。もっと前からするように言っていたのに...今度は「時間がない!」とディレクターがあわてている。
2月24日(水)
前セメスターで出席もせず、テストにも来なかった学生が「単位が欲しい。なぜ○○は落ちなかったのか云々」と文句を言ってくる。すごい迫力でせまってくるので負けそうになる。考えた挙句、ひらがなテストをして90%以上できなかったら、失格。そして1回でも遅刻か欠席をしたら失格にすることを言い渡す。
2月26日(金)
社会人クラス2回目。エントリー者が2人増える。でもイロナさんが来なかったから1回で辞めてしまったのかな?今日は「か行」のひらがな読みをする。あ行よりも覚えにくいみたいだが、「あ行」の文字と言葉『あい・いえ・うえ・あお』はしっかり覚えて来ているので「あ行&か行」の文字を使った言葉『かく・きく・あか・き...』を見ただけでスムーズに発声できる。『あか・あお・き』の色カード早揚げ競争は楽しい。
2月27日(土)・28日(日)
ウッジに行く。植物園で日本文化展があり、アイセアのボランティアメンバーがお手伝いしている。私は着物を持っていかなかった(馬鹿だった)けれど、片仮名&ひらがなでの名前書きをする。会場には鳴子漆器、手毬(私のホストマザー、マイカさんの作品)、着物そして和庭園の展示がある。来場者の目は全てが美しい!と言っているみたい。講義室では日本の女性をテーマにして女学生が20分程度の講演をする。現代、政治家として活動している女性、民話や神話の中の女性、女の妖怪などなど。日本を勉強している学生の視点が興味深い。
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